豪華二本立て。
[私事][普段]豪華二本立て。
映画を2本観た。素晴らしい一日である。
まず1本目。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝。先週に引き続き2度目。
実に卑近な表現だがサブタイトルは「完璧超人ヴァイオレットの宝塚デビュー公演」でいいんじゃないかな。
美しい作画のヴァイオレットとエミリーの百合百合しさを耽美という言葉でごまかして愛でるという、そういう映画です。
あるいは孤児の成り上がり物語か。
続けてアド・アストラを観た。今日はこちらが本命。
こいつはすごい。SF好きにはたまらない。
ブレードランナー2049とインターステラーとアルマゲドンと2001年と猿の惑星とミッション・トゥ・マーズと2010年とサンシャイン2057あたり(ほぼ作中インスパイア順、個人の感想です)を混ぜて強火で炭化させるという暴挙!。
だがそれがいい。
月面歩行と月地下基地の重力の描写が噛み合わない不自然さ。
米軍が大量の探査用ドローンを打ち上げまくっても発見できなかった海王星のリマ計画用ステーションに火星からの単独飛行で一発でたどり着くロイ。
地球に帰りたくないと駄々をこね、ロイに手を引いてもらいEVA中に推進機を暴走させて自殺を図る父親。息子を巻き添えにしたくなかったら自分のバイザーを片手で開ければ5秒で死ねるのに、息子の生還をドラマチックに飾るため敢えて危機を添えようという深い愛情に涙。
海王星のリングを推進機なしに薄板のシールドで抜けようとしても、シールドにぶち当たり続けるリングの構成物で減速しまくってコースも変わり、リング途中で立ち往生すると思うがどうだろうか。
SFって言ってるけどリアルさなんて去年読んだ「君の彼方、見えない星」の方がよほど上だ。
ほぼ唯一リアルを感じたのは、ロイが使うAIアシスタントを、昔出ていった元妻の名前で呼んでいたところ。です。