久しぶりに。

 元病院の先輩方や院長と会食。
 今では俺の直属の上司となった先輩Yさんの他、かつての医事課長も出席された。
 聞けば元課長が音頭を取っての会食とのこと。
 元課長にはその後も色々とお世話になっており当時の同僚と時々自宅にも遊びにお邪魔していたのだが、元課長が大病をしたのと同僚に不幸があってからは少し控えていた。そのうち、お前らが今でも頻繁に飲み会をしているのは知っているが俺が最近相手にされていないのはどういうことなんだぜ?と痺れを切らしてしまったようだ。
 宴席は元課長に当時毎月のように連れてきてもらい、その後は俺自身も通うようになった小料理屋で開かれた。

 話題はなるべく院長と元課長に合わせるのがマナーだが、合わせると言っても残念ながら病院勤務当時の様々なDrやNs達との人間関係上の問題を、どちらかと言えば事務局員側からのムカつきや文句を思い出しながら料理の上にぶん投げるような状態になった。
 月の初めにレセプト点検を放り出して遊びに行ってしまった若いDrやら、挙動不審とひどいコミュ障で診療がまともにできなかったDr、ありがちなNsとの不適切な関係で出身大学の医局ともトラブルになったDr等。
 院長は同じDrの立場では視点が異なり必ずしも事務局員側の評価とは一致しないことを前置きしつつ「そこまでボロクソ言われているとは思わなかった」と笑って聞き流してくれた。
 よほど院長の方が話を合わせてくれている。医局や看護部から見た事務局へだって相当文句もあっただろうに。
 
 元課長から今回来れなかった別のOBも誘ってまたやろうと提案があり、一同賛成。
 皆元気な内に、というわけだが、そういう年齢か…我々も。