マルチヒューズ。

 買い物のため、ブリットを県都へ向けて走らせていた午後遅く。
 ふと停車してドアを開けた際に、ルームランプが点灯しないことに気が付いた。
 ルームランプは昨年末頃にバックランプ・ライセンスランプと共にLED化してあったものだが、フロントウィンドウ側・リアシート側・ラゲージルームランプいずれも点灯しない。
 LEDはフィラメント球と違って球切れは起こりにくいが、どうしてもプリント基板と部品を伴うためそちらの故障で点灯しなくなってしまうことがある。今回は3つ同時なのでヒューズが切れたのだろう。
 それにしてもここ1年ほどはヒューズ切れが何度も起きる。先のアクセサリ配線がらみのヒューズ切れはソケットに取り付けていた分配器の故障だったが、今回は何が原因だろうか…。
 持参してきていたiPadで該当するヒューズの設置箇所と種類を調べると、ルームランプ系は助手席足元のヒューズボックス内にあると分かった。20Aと15Aなら、先日交換した際の予備がいくつも車内に保管してあるからこの場で交換可能だ。
 しかし何やら嫌な情報が目につく。どうもルームランプ系は「マルチヒューズ」と呼ばれるトヨタ独自の一体形状のヒューズで、自動車部品店では販売していない代物らしい。
 そのまま県都へ向かい経路上にあったトヨペット店へ入ってサービスカウンタで症状を相談してみたところ、やはりWEB上の情報どおりでトヨタ純正部品として取り寄せが必要なことが分かった。形状からして6本足の特殊なものだった(部品名:ブロックヒューズ5A、品番90982-09014)
 幸いこのトヨペット店の整備場内に別の車両から取り外した中古のマルチヒューズがあり、サービスマン氏の好意でそれを分けてもらうことができた。そこで交換までお願いするのは申し訳ないので店舗の駐車場内で自分で交換したが、これがまたヒューズボックス内から中々抜けない。運転席側と同様、奥まった箇所にあってヒューズ自体を目視できない上、ソケットの噛み込みがキツイ。常備しているプライヤーでプラスチック製の絶縁ヘッドを噛み砕くくらいの勢いで引き抜いた。運転席側もそうだがもう少し交換作業に配慮した配置にできないものか…。

 その場で購入したかったが、トヨタの他の部品同様、とにかく在庫がない。取り寄せに数日かかると言われ、最寄りのトヨペット店で頼むことにした。
 
 ヒューズが切れた原因そのものはやはりルームランプに用いていたLEDランプのどれかの故障だろうと想像するが、それを安全に確かめる方法がない…。