SD14で夜景撮影。


 連休前に県都のアオキで夏用のスーツを購入し裾直しを頼んでいたので土曜日に引き取りに行った。
 出かけたのがもう日も昏れる時刻で県都に入る頃には22時頃、どうせならと寄り道して夜景撮影に。
 今回、夜景に弱いと避けていたSD14で撮影してみる。うまい具合にレリーズスイッチはKissDXのRS-60E3がそのまま使えるので、最新ファームと併せて拡張モードで120秒までバルブ撮影が可能。
 しかし5月も中旬なのに酷く冷え込んでいて自分の方が耐えられず撤退、翌日の帰路に再び挑戦してみた。
 やはり高感度が弱いSD14では暗部の階調はKissDXに劣るが、ISO200で露光を長めにすると随分マシになる。
 ひとつ大きな問題に気がついた。RAW撮影では長時間露光後にバッファからCFへの書き込みが1コマ1分以上掛かりその間SD14が操作に応答しなくなってしまうのだ。
 実は今までにも撮影中に同じようにフリーズしたように見えることがあり、その際は本当にフリーズしており何時間放置しても復旧しないと思い込みバッテリを抜くなどして無理やり電源を切っていたのだ。もしかするとそれも単に書き込み待ちに過ぎなかったのかもしれない。
 とにかく数分待てば確実に撮影可能な状態に戻ることが分かったので、手持ちで普段KissDXに使用しているLexerやTranscendのCFに交換して試すがいずれも改善せず。
 SD14で連射することはあまり考えないが、それでも1コマ10MBに満たないサイズでこの書き込み速度では不便。
 露出時間の長短がトリガーになるのもちょっと分からない。ISOを高感度に振れば当然ノイズ量も増え、内部での圧縮処理の効果が出ず書き込むデータ量が大きくなるからだろうか?。夜景撮影だから背景の夜空の情報量は日中の撮影に比べて少ない気がするし、手持ちの過去のX3Fファイルを調べると日中正常に撮影できたコマでも10MBを超えるサイズのものは多数あるので単純なデータ量の大小と言い切れない。Foveonならではの三層センサの内部合成処理が長時間露光では遅延するのだろうか。
 まぁ、待てば復旧することが分かっただけましなのかもしれない。今までは電源を切る=バッファ中のコマ喪失だったのだから。




 しかし昨夜と同様の寒空の下で、数分の露光と数分の書き込み待ちを繰り返しながら撮影するのは実に厳しい。KissDXならまだもっと試行錯誤できるのに、と不満を感じながら撤収。