病人。

 この連休はどこにも出かけずアパートで眠る毎日。
 それというのも熱を出して寝込んでいたためで、その理由は妻が出してきた椎茸づくし料理にあった。
 義実家から送られてきた干し椎茸をふんだんに盛り込んだ椎茸カレー、椎茸パスタが連続して出現したのだが、椎茸をはじめとする茸類は意外に食物繊維が多く消化が難しい。難治性の潰瘍を腸に抱える自分としてはあまり好ましくない食材だったがここ数ヶ月は非常に好調で油断しており、これらを普通に食べて一日を過ごしていたのだ。様子がおかしくなってきたのは4日の昼頃で、久しく忘れていた腹痛と発熱に気がついた時には既に下血が始まっていた。(発熱は悪化した炎症の結果)
 常備の風邪薬とイブ錠を飲んでしのぎ、今日の未明には一旦普段の調子に戻った。その前夜N氏から連休の残り2日を使って遠出しないかと誘われていたので午前の内にブリットを飛ばして県都に向かったのだが、もちろん体調はあくまで一時的に回復したように見えていたに過ぎず、運転中に再び発熱が始まり悪寒と腹痛に苦しめられることになった。
 どうにか県都に辿り付いたが、N氏宅最寄のパチスロ屋のトイレに駆け込んでから1時間ばかり立てこもることに。小康状態になったところで欲目を出し、その至近にある学生時代から馴染みの床屋で散髪をしてもらった…がやはり途中で悪寒に悩まされ、その後はN氏と合流どころかドラッグストアで解熱剤を買い義妹宅に転がり込んで倒れ込む有様。
 そのまま4時間ほど眠って、今度こそ熱が下がったところでN氏に連絡。予定をぶち壊されたN氏はお冠であったが、映画を1本おごってお詫びとする。