LOMOジャンク。

 県都の親戚宅に、車をフェリーするミッションが下命された。夏休みに関東から県都の持ち家に一時帰省する親戚のため、その親戚がこちらに置いて行った車を持ち家に送り届けるのだ。

 ミッションを無事遂行したのち、帰り道にある「浪漫遊ワールド」に立ち寄って中古PC機器を物色。ジャンクコーナーで300円のフラットベッドスキャナに一瞬手を出しかけたが思いとどまる。
 代わりに、カメラコーナーのジャンク箱から妙な一品を発掘。本体に「www.lomo.com」とあるクロームメッキの見るからに安そうなトイカメラ。300円なり。
 もちろん銀塩フィルム使用。

 帰宅してから調べてみると、開発元はロシア。トイカメラとしては結構有名どころだそうだが、俺が買ったActionSampler Chromeは旧モデルのようでWEBサイトにあるものとは形状が少し違う。
http://japan.shop.lomography.com/cameras/actionsampler-chrome
 裏蓋を開けて見ると、巻き上げはもちろん人力で、フィルム送りも「写ルンです」同様のダイヤルによる手動。シャッター動力はフィルム送りの際に有孔フィルムに噛みあうよう作られたギアによって巻きあげられるゼンマイのようだ。
 レリーズボタンを押したが感触がない。ゼンマイを巻き上げるギアを指で巻いてみると、ゼンマイのテンションが上がったところでレリーズボタンを押さずとも勝手にシャッターが落ちてしまう。ボディ内のどこかで、ゼンマイとレリーズボタンのリンクが外れているような気がする。
 早速分解してシャッター回りの点検。

 やはり機械的なリンクがズレている。レリーズボタンのトリガーになっているスプリングのテンションに、関連した部材のプラスチックの強度が負けているようだ。


 少し調整するとうまく動くようになったが、果たしてパトローネ1本使い切るまで正常に動き続けるだろうか?。