新たな猫たち。
午後から3時間の休みをもらって帰宅。ブリットのタイヤを交換するためだ。
7月ももう終わろうというのに、まだスタッドレスを履きっぱなしだったのだ。
面倒だからと少し交換を遅らせてしまうと、その後は今更いいや、次シーズンまでこのままで行こうという気になってしまう。今回ようやくその気になったのは、先日のオイル交換以降ブリットの調子がよく、タイヤの重さが気になり出したのが大きい。
さて、少しアパートで休憩した後実家に向かい、車庫兼納屋にブリットを押し込んで作業開始。
悪夢のような暑さの中、予めフロントのナットを緩める。我がブリットiR-SはFR、フロント側ホイールは接地していないとクロスレンチで簡単に空転してしまう。FFだったカリーナEDから移行して初めてのタイヤ交換の時は途方に暮れたものだ。
緩め終えて、まだ油圧ジャッキを準備していないことを思い出し、振り返って納屋の奥に踏み込んだ。
ガラクタの山を掻い潜って油圧ジャッキを引きずり出そうとした時、足元で何かが蠢く気配がした。
お前、見たことない顔だな?。
そういえば以前、ウチの妹が「車庫に猫が住み着いた」と言っていたような気がする。ウチには既にモギ・ミーちゃんを始め3匹の猫と犬がいて、例え別棟の車庫であってもテリトリー内に新しく何者かが住み着こうとすれば追い出しにかかるはずなのであまり気に留めていなかった。
つい最近まで野良生活だったせいか、ひどく痩せて何だか毛並みもみすぼらしい。だが初見の俺が近寄っても逃げたりしないところを見ると、妹がある程度は飼い慣らしたようだ。
そこへ俺が作業しているのに気がついた妹がやってきて、既に子猫が生まれたと教えてくれた。この母猫もしばらくはここから出られないということだ。
外したタイヤを揚げ降ろししながらやっとのことで作業を終えると、静かになったことで安心したのかガラクタの合間から子猫達が顔を見せ始めた。
もちろん1匹だけのはずもなく、俺に慣れた母猫が巣の脇で横になると次々に飛び出してきて最終的に4匹出現。
一体どうするのかと妹に聞くと、今いるペットと併せて飼うのだと言う。他の猫とどうやって合わせるつもりなのだろう?。