浸水事故。

 ようやく雨が上がった。また暑い日々が続くのか。
 実家の家族に預けなければいけない書類があって、それをどこに仕舞ったか記憶にない。
 面倒なので放置したかったが散々催促されるので探すことにした。ただ、恐らくブリットのラゲージルームに置いたカバンに入っているはずだ。
 職場の昼休みに駐車場に行き、ブリットのリアハッチを開け、積んだままのカメラ機材やモバイルPC関連機材を掘り起こしながらカバンを探す。一番下に埋まったカバンが見えたので、力任せに引っ張り出したところ他の荷物が崩れて「バシャッ」と水面を叩く音がした。…車内から。
 積んだ荷物の隙間から、揺れる水面が見える。
 大慌てで荷物を下ろすと、純正ラゲージトレイに水たまりが出来ていた。
 どこだ!?どこから漏水したんだ!?。
 リアハッチとボディ側の防水シールを調べるとすぐに原因が分かった。ルーフの後部端に載せたワンセグチューナ用のアンテナケーブルを車内に引き込む際、配線でボディを加工するのが嫌だったので単にハッチとボディにケーブルを挟んだだけで済ませていたのだが、ラゲージルーム内で積んであった荷物が荷崩れしてケーブルを引き千切らんばかりに引っ張っていたのだ。当然防水シール部分にもテンションがかかって大きな窪みができ、そこへ昨日までの大雨でルーフに降った雨水のほとんど全てが流入する形になってしまっていたのだ。
 モバイルプリンタBJ-M40を収めたバッグは天井からの流水を直接かぶる形になっており、探していたカバンともども水浸しだった。中はもう見るまでもない。KissDXやSD14を収めたそれぞれのカメラバッグは直接浸水しなかったものの、強烈な湿気に丸2日当たっていたのでダメージがあるだろう。
 その他ラゲージトレイ内に転がしてあったDC-ACアダプタも直接浸水していたので直ちにプラグを抜いたがもう使えないだろう。タイヤ用の電動エアーポンプも浸水して動かなくなってしまった。
 帰宅した後、電子機器をアパートに引き上げてエアコンの真下で乾かした。MJ-M40は意外にも本体に水がほとんど侵入しておらずテストでは問題なく動作した。念のため1週間ほどこのまま乾燥させることに。
 カメラとレンズは速く乾燥させるため、1日ほどブリット車内の日陰に置いて熱で水分を飛ばし、その後室内で乾燥させることにする。
 他の荷物も時間を見て全て降ろし、ラゲージルームの床面に浸水がないか点検しなければ。
 泣きたくなった。