Popfile。

 職場の膨大な迷惑メールに、どうにかまともな武器を用意できそうだ。
 ようやく探してきた余剰機にスパムフィルタとしてPopfileを導入し、POPプロキシとして試したところ成功。今月私が受信したメールのうち8,000件を初期サンプルとして投入すると、わずか1割ほどの非スパムメッセージだけをほぼ9割の精度で抽出してくれた。
 次に、メール受信の仕組みを理解している同僚を数名確保して実環境でテスト開始。このまま1〜2週ほど様子を見ることにした。
 今判明している問題点は、導入した余剰機のスペックが劣るためグループウェア経由でのメール受信が従来より重くなること。複数ユーザが同時に接続した場合、popfileが応答しなくなる場合があること。恐らく別の高スペックPCに移行すれば解決するだろう。分かってはいるが、どこに高スペックPCがあるのやら。それから、今のPCはWindows2000Professionalであるので、同時接続ユーザ数10の上限に簡単に達してしまう。稼動中のWindows2000Serverのどれか余裕があるものへ移行すべきか。してよいものか。Popfile自体に関する面では、外部…特に個人からの問い合わせメールでは一般的な商用文書の体を成していないものが多く、これがスパムに分類される率が高いこと。件名が空白なのに本文最下行のシグネチャでは自分のサイトのURLを入れていたりするものがあって、人間が見てもスパムと誤認しがちなため、スパム分離後しても結局は各ユーザに配信して確認させる必要がある。このためLAN上のトラフィック軽減には寄与しない。Popfileではスパム判定したメッセージは配信しないこともできるのだが。
 しかし一番やっかいなのは数百名いるユーザそれぞれのグループウェアのメールアカウント設定をプロキシ経由に変更する作業。部門別の代表メールアドレスを受信するユーザだけに作業を限定すれば楽だろうが、ユーザ管理の要素が増えるので今後が面倒になる。
 マニュアルを作ってユーザ各個に自分で設定してもらうか?『わかんないから来てよ』で自分の首を締めそうだな…。