某社製汎用機。

gungunmeteo2008-02-01

 昨日の終業後、週末に行うサーバ増強準備作業に備えて、半ば倉庫同然になっていたサーバ室を空ける大掃除をやった。高品質電源を新規に引きたいとの申し出があって、本設置より大幅に前倒しして新サーバ設置場所を作らなければならなくなったのだ。
 故障機・予備機としてサーバラックの間を埋めるように保管されていた膨大な数の各種PCや支援器材を一人で運び出す。特にノートPCは60台近くあって、途中から抱える腕が重さに耐え切れず握力を失う状態だった。
 器材保管用の棚を一旦全て撤去して新しいサーバラックの設置場所を確保する。
 サーバ室は先任士官D君の情報によると最低でも10年は掃除されていないらしい。夏場の室温異常の際にクーラーを掃除したのが唯一の清掃作業だったようだ。冷却の足りないサーバ室にありがちな虫の死骸が大量に落ちていて不潔この上ない。また2世代前に運用されていたオンラインシステムのテープリールや8インチFDがスチール棚の裏から発掘された。ともすれば情報管理上大いに問題になりそうな気が…。よく見ると磁性体がカビで真っ白になっていた。しばらくしておかしな咳が出始める…。
 床掃除が終わった頃に所用で遅れてきたD君も参加し、二人がかりで総重量370kgになる恐ろしく旧式の汎用機を移動。この夜の作業のメインイベント。
 本来ならこの巨大な汎用機をサーバ室から撤去すれば新サーバも問題なく設置できるのだが、一部部門で現行システムへ移行処理ができなかったデータを稀に参照しているため、今回もそのまま残置となった。運用開始から10年経ち、現行システムに移行が完了しているので廃棄すればどうかと常々言っているのだが、使う方は「あるかないかなら、ある方がいいに決まっている」わけだ。
 移動に当っては主筐体から外部ストレージその他の機器を全部取り外し、後で所定手順に従って組み上げてやる必要がある。しかし既に製造メーカ・設置ベンダからのサポートもなく、万一部品破損などやらかそうものならお終いだ。作業前に実配線を写真に記録しておく。原始的な保険だがないよりまし。
 キャスターはあるが何せ重いため移動は至難だった。床のかすかなギャップでも立ち往生。一連の器材をたったの2m移動するためだけに1時間かかってしまった。さらに組み上げ時に恐れていた最悪の「起動失敗」。深夜0時を回って外は視界がなくなるほどの大雪。接続の問題か、または移動時の衝撃で基板破損か?
 2人で途方に暮れたが、内部ストレージの電源投入順序が間違っている事に気付き、最終的には正常稼動となった。
 一晩経った今でも全身が痛い…。