コンパクトデジカメ。

 ヤフオクで代理落札したデジカメが届いたので、帰宅時に依頼主へ届けてきた。
 最近のデジカメって安いなー。700万画素手ぶれ補正付き、35mm〜140mmのズーム付きが22,000円。2GBのメディアも3,000円台で買える。家電量販店の店頭価格でもこれに4,000円ほど上乗せすればいいのだから。自分が最初のデジカメ RICOH DC-2Lを購入した時に、環境構築を含めてかけた費用はいくらだったか?
 あれは当時最強の38万画素機だったが、今となっては携帯電話のおまけカメラにも劣る有様だ。
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/960514/dc2.htm
 それにしても、DC-2Lを買ったその日のことは未だについ先日のように記憶しているのに、10年も昔の出来事なのか!。今全盛の某家電店が開いた最初の小さな店舗の2階、今ほど垢抜けていない、まだあやしいパソコンマニアだけがたむろする薄暗いパソコン用品フロアで、店員にCASIO製の同クラス機との違いを尋ねて悩んだあの日…。そう言えば、最初の写真画質プリンタPM-700Cもデジカメ導入に併せて購入したんだった。
 あの当時はまだPCに得体の知れない夢があったような気がする。それがあれば何でもできそうな幻覚が見える機械だ。
 今は…はるかにスペックが向上して、できることはH/W・S/Wメーカーから示されていて、メーカーのパンフレットに書かれた用途に使う分には全く困らない。でも、想像もつかない何かができるようになるかも?という魔法の機械ではなくなった。
 今、家電店に並ぶパソコンを見て、あの当時パソコンマニアが感じていた同じ幻覚を見る人はいるのだろうか?