制御不能の臨界って…。

 志賀原発で1999年に、点検作業時の手順誤りのために89本あるうち3本の制御棒が抜けてしまい、これによって炉心の一部分が臨界になったが、当時の発電所長以下の判断で「口外せず」と決定され、先日元関係者の内部告発があるまで8年も事実が隠蔽されていたことが報道された。
 複数の報道を見ると、最初の制御棒の抜去も、本来の抜去手順によらないミスによる事故で、制御棒の挿入に必要な水圧を確保する弁の開閉順序を誤っていたために緊急操作用の水槽が空になっていたということだ。
 さらに、運転操作では「最後の手段」になるはずの緊急停止装置までがミスでOFFにされていたため、15分間の臨界の間は制御不能だったことになる。
 なお、圧力容器と格納容器は蓋が開けられた状態だったそうだ。
 これはつまり、東海村のバケツ炉心事件より前の、日本最初の臨界事故ってことになる。
 技術者の内輪話でも読めるかと思い某大型掲示板に行ってみた。
 「BWRならもし制御不能で炉心暴走となっても、冷却水が不足すると核分裂の連鎖反応が抑制されるので問題ない、素人どもは騒ぎすぎだ」という主旨のかなり技術的に詳しい立場の人の書き込みが散見できた。
 とんでもない。
 開頭手術中に何かの誤りでスタッフ一同の目前で動脈をメスで切ってしまった。偶然、血管内皮までは切れなかったので出血は少なかったし「問題ない」として終了後に患者へ説明をしなかった。
 後日スタッフが公表してしまったのでやむなく「人間の脳には、頭皮、頭蓋骨、髄膜…と幾重にもわたる防護がありまして」とやってるわけだ。
 アホ言え。内皮切ったら全て終わりだったじゃねーか。
 思わず脊髄レス入れちゃった。