ウォーターランド。

 映画の方はイマイチ売れなかったらしいウォーターワールド。覚えているのは北斗の拳なら乾燥し切った荒野をトゲ付き三輪バギーが大爆走するところ、大海原に長砲身ガトリング載せた平底船がぷかぷか浮いてる世紀末救世主伝説。ああ、つまり北斗の拳のパクリだったのか。今気が付いた。
 こっちは作中の水上要塞を模したプールを舞台に俳優が走り回るショーだ。遂に防水ポンチョの出番!。案内されて入場すると、観客席が前・中・後で色分けされている。前席が水色なのは、もろ水被りますっていう警告だろう。日本じゃ警告ってのは赤色なのが相場だから次からは気をつけろ。初めは遠慮がちに中段に座ろうとした我々だったが、折角来たなら水被ろうじゃないかというわけで、一段降り、また一段降りと気が付けばほぼ最前列に陣取る始末だった。
 要塞兵士役の、デパート屋上の特撮戦隊モノアトラクションにいるような元気のいいお兄さんが3人で前説を始める。ところであんたら、その手に抱え込んだ沢山のバケツは何だ?
 兵士のリーダーが訓導を垂れる。「まずは敵ボスが出てきたら大きな声でブーイングしろ」
 観客が恥ずかしがりながらおずおずとブーイング。
 「ではテストだ。左翼からやってみろ」
 左翼担当の兵士の合図で左翼の観客はいっせいに『Booooooooo!!』
 では次、右翼。同じように兵士の合図で『BOOOOOOOOO!!』
 …。
 いきなり兵士によって左翼前面の観客にぶっ掛けられるバケツ水!
 ひいいぃいいい!
 しかし観客はいっせいにハイテンション。
 そしてリーダーは観客の中から勇気ある者に前へ出るよう要求した。以外に続々と立ち上がる勇者達。お前ら分かってんだろうなwww
 案の定プール前に並ばされ、リーダーの合図とともにバケツ水の直撃を受ける勇者達。無茶しやがって…w
 
 とまぁこれは前座。いよいよ舞台の幕が上がる。映画の後の物語をベースにしているようで、ネタバレを避けるため内容は省くがヒロイン役の女優さんがボートを操り宙を舞い、悪漢のジェットスキーが観客にジェットブラストをぶちまけながら縦横無尽に疾駆する大興奮のショー。今回イチオシのアトラクションだった。毎日3回もやってるから俳優さんも無理できないだろと思いきや、ダイナミックさはハンパない。