病院へ。

 金曜日、熱を出して休んだ。木曜日に体調が悪い事に気がつき、夜勤の代休を使って午後から休みを取り家で寝ていたのだが、夜から明け方にかけてあれよあれよという間に熱が上がっていった。
 本来なら来週予定しているサーバ復旧作業の日程を決定してベンダーと保守業者に連絡しなければならなかったのだが、週明けに改めて決める事にした。

 今日はとりあえず罹りつけの外科に行き診察を受ける。なぜ熱出して外科なのか、という疑問もあろうが、私は潰瘍持ちなので普段から外科に通っているのだ。
 今回は解熱剤を出してもらい、院内で飲んでしまう。院内併設のコンビにでポカリスエットを1本買い外に出た。
 病院の近くに小さな港があって、車を大きな台船の陰に停めて窓を開け放して休む。1時間ぐらいで目を覚ますと、少し楽になったようだ。
 そのまま更に1時間車を走らせ、金沢の21世紀美術館で行われている「人体の不思議」展へ。前に東京に行った時、たまたま通りかかったホールでこの展覧会を見かけたのだが時間がなくて観覧できず、いつか見てやろうと思っていた。
 今回職場で前売り券を安く買えたのだけど、休みがなかったのでなかなか行く事ができなかった。開催期間を確認すると明日で終わりじゃないか。あぶねー。
 この展覧会はどのようなものかというと、アジアのどっかで死刑となった犯罪者の死体を献体してもらい、組織を樹脂で置換して常温で長期保存できるようにしたものをさまざまな形に加工して、体内の構造を模型のごとく立体的に図解したものを大量に展示している。
 たまたま今日は美術館周辺でイベントが開催されているためか、普段それほどでもない観客がものすごい数になっていた。
 とにかく暑かったので汗だくになって美術館に飛び込んだのだけど、今度は大量の人に酔いそうだ。
 展示内容は・・・正直に言ってそれほどでもなかった。グロだけを期待して行ったわけではないし、説明員として医師会の医者もたくさん来ていたから話を聞くのは面白かった。
 ただ、展示されている人体標本はどれもすでにオブジェとなっていて、それが生体標本という実感が全く感じられなかった。
 ただの標本というのなら、今まで見たことのある図解や資料で持っている知識はあるし、意外性もない。
 1,200円払って(交通費別)ちょっと物足りない内容だった。
 終わって、N氏と焼肉を食べる。恐らくは高校の同窓会と思われる若者集団の騒ぎを聞きながら「歳を食ったもんだ…」としみじみ思う。