ご訪問。

 夕方妻に義父からTELがあり、今夜山奥の義実家から遠い旅館での忘年会帰りにアパートに泊めてほしいとのこと。昨夜から本格的に雪が降り出し、深夜は山道も凍結するので危ないからという。
 できれば今夜はせめて一人だけででも映画を観に行きたかったのだが、義父が来るのに自分が不在というわけにはいかない。結納以来義実家に顔出しもしていないと来れば特にそうだ。
 旅館までの送り迎えも頼むとのことで、買い物ついでに妻が迎えに出ている間に俺は部屋の片付けでもしようかと思ったが、いざとなると何から片付ければいいか皆目見当がつかず止めておいた。だいたい、普段から片付けできないのに急に来客だからと表面づらだけ取り繕うのは宜しくない。
 義父は21時頃に忘年会から戻ったが非常に上機嫌だったらしい。らしいというのは義父が酔って話しているのを初めて見たので、それが普段通りなのか上機嫌なのか妻による解説がなければ分からなかったからだ。まぁ実父の酔い加減に比べれば会話が成り立つ相手であったので、それは確かに上機嫌なのだろう。