水素の発生源。

 福島第一原発の各建屋爆発とその後の放射性物質の漏洩について。
 今日の19:00時点の情報では、3号機の建屋(だった残骸)からもうもうと水蒸気が立ち上っており、出処は炉の格納容器ではなく建屋内にあった使用済燃料の貯蔵プールなのだという。

 この衛星画像で見れば2号機建屋の壁面に開いた穴からも水蒸気が見える。
 そもそも建屋が爆発する原因となった水素の出所は、炉の圧力制御のため開放したベント(つまり炉内部)ではなく、実は最初から各建屋内の使用済燃料貯蔵プールだったのでは?という気がしてきた。
 津波で主冷却装置を喪失し、能力が足りない非常用冷却装置と給水ポンプで内圧が上昇していく炉の手当を必死に行なっているその脇で、同じように冷却されなくなった貯蔵プールも徐々に過熱し続けて水素を発生していたのでは?。
 少なくとも3号機建屋が爆散した時点でそのプールは冷却水や沈んでいた多数の使用済燃料と共に敷地内に飛散しているはずで、これがベントから解放された炉の蒸気より遥かに強い放射線を出し続けているのでは?。