BIG BROTHER IS WATCHING YOU !!

 引越しした一部フロアのための防犯カメラを設置した。使ったのは安売りしていたネットワークカメラVIVOTEK IP3135。
 これまで使われていた各社のUSBカメラはPCへの負荷が大きいため、動画などキャプチャしようとすると画質を相当犠牲にしないとまともに記録できなかった。先日防犯カメラ用に設置した超静音PC、DNRH-001ではCPUの駆動クロックが1Ghz前後と低いため、USBカメラを2台同時に稼動させるとどちらか一方の動作がほぼ停止同然だった。USBカメラは極端に言えばリアルタイムでTWAIN取り込みを掛けっぱなしのようなものだから無理もない。
 一方、ネットワークカメラの場合は画像生成の大部分はカメラ側で行い、生成結果だけをPCが取得すればよいためかなり負荷が低いと期待できる。但しカメラ制御プロトコルはメーカーによってまちまちなので、画像・動画の生成やカメラコントロールを汎用のキャプチャアプリケーションで代用できない事が多い。先のDNRH-001では有名どころのLiveCaputure2!を使用していたが、このIP3135は未対応。対応しているカメラの設定で代替できないか全て試してみたが、認識すらしてくれなかった。
 VIVOTEKが純正で提供しているST3402なる監視制御ソフトは日本語化がやや甘いのと操作が複雑かつ使いにくく困ってしまった。録画も専用エンコードで生成したファイルを、録画画面とは別の再生専用アプリケーションで個別に指定してAVIや他のエンコード形式に変換する必要がある。LiveCapture2!では録画時に全て自動でエンコードまで終わっているため、後は保存先のフォルダを開くだけでよかったのに…。
 ソフトウェアを見ればやや難のあるIP3135だが、カメラとしてみた場合はかなりいい。画像の取得はほぼリアルタイムで、100BaseT上ならタイムラグがほとんど感じられないレスポンス。フォーカス合焦範囲内の画質も良好。
 意外だったのは内蔵マイクロホンで設置場所の音声が拾えることだ。感度がかなり高く、静穏なら設置位置から10mほど離れた場所に立つ人間の会話も聞き取れる。ただし音声は必要がないのでマイクは目立つLEDインジケータと一緒にテープで埋めてしまった。しかもその後、ソフトウェア側でdisableできる事を知ってorz。
 残念なのは、どうやらセンサに死ドットがぱらぱらと見受けられる事。常時点灯しているため無用なブロックノイズの原因になってしまっている。
 明日以降、動態センシティブの調整を行う事にする。