義はどちらに。

 運用トラブルが表面化したシステムの件でベンダー担当者が事情説明のため訪問。主要な原因は、当該システムを以前使用していたA社製から現在のB社製に切り替えた際のデータ移行で発生したものという説明だった。詳しく聞くと、A社から受け取った移行用データがA社から説明されていた仕様と異なって生成されており、B社側で仕様とデータの差異を埋める補正処理をかけて使用することになったが、その補正が不足していたために精度が落ちたというわけだ。但し担当者によれば、移行用データと仕様が異なる事例は今回のシステムではそれほど珍しいものではなく、補正もよく行われる処理なので補正処理自体に問題はないのだという。
 仕様誤りに加えて、真正性が要求されるデータにユーザに無断で加工を施している?前任の先輩もそんな話は初めて聞いたという。今後の対応作業は一旦当該課がベンダーから機材の無償提供を受けて作業することになったのだが、先輩曰くその理由ならベンダーに責任ありとして今後の作業一切をベンダーに投げるべきとのこと。
 しかし、もちろんベンダー側の品質管理に問題もあるが、当時先輩と当該部門が受領確認を適当に済ませてしまった落ち度もあるのだが…。そういうことを気にしていると交渉にならないし、それを今私が言っても始まらないのは理解している。
 明日は朝一に最高司令官へ状況報告へ行かなければならない。気が重いぜ…。