意外に使える。

 8月25日にドンキホーテで発売された20,000円の激安ノートPC、MUGA ストイックPC3。
 先日のNANOTEに続き、今度は妻の年賀状やWEB閲覧用に購入。
 一週間ほど掛けて初期設定やアプリケーション導入を済ませた。

 最寄りのドンキに行くとPC家電のガラスケースに例のPOPが貼られているだけで実物の展示はない。
 広い店内にスタッフの姿はほとんどなく、やっとつかまえたスタッフに頼むと別のスタッフに指示してバックヤードから出してもらえた。
 バックヤードから運ばれてくるまでの間、そのスタッフはPOPに書かれたストイックPC3のスペックをじっと眺めながら俺の顔にチラチラと視線を送ってくる。
 やがて意を決したように彼は俺に言った。

 「いやぁ、私こういうの詳しくないんですけどもぉ、こういう性能のパソコンは一体どんなことに使われるんですかねぇ」

 何となく言いたいことを察する。
 前モデルのストイックPC2はストレージ容量の不足でWindows10のアップグレードすらまともにできない欠陥機と散々に言われた代物だった。もしかすると苦情対応で苦労したのかもしれない。

 「まともに動くパソコンが他に何台もあって、ネット見るだけの予備パソコンが欲しかったんでこの性能で丁度いいんですよ」

 そう答えるとそのスタッフは明らかに安心した表情になった。それを見て俺も苦笑いを隠せず、スタッフも乾いた笑い声を上げた。

 テスト運用してみた限り、OfficeやWEB閲覧、電子メール、SNSの操作では全く不自由を感じない。バッテリーやストレージ寿命など考えれば2~3年も動けば十分だろう。
 ストレージ容量こそたった64GBだが、FullHDのディスプレイに「まともな配列」のキーボード、薄型A4ファイルサイズで1.4kgと軽量。
 これが通販やオプション組み合わせの面倒くささを全く感じず、万札2枚で店頭で即買いできるのだから恐ろしく楽な話だ。